相談マスターへの道⑤

「親の想い1」

・Cさんの母親より:小さい頃静かであった。とはいっても目は離せない。いなくなって線路で遊んでいたのを見つけたことがある。

いま しあわせである。家ではTVを観ている。クイズ番組や世界ふしぎ発見、Eテレが好き。積み木の箱から積み木を出したり入れたりしている。ラジカセを聴いている。何でも食べる。チーズは嫌い。初めて食べるものは匂いを嗅いでから。新しい形のものは警戒する。

声かけを心がけてほしい。話が出来ない子だけどいっぱい話しかけてほしい。声かけをして仲良くなれる。声がでないけど話したいと思っている。この子らは、一日中しゃべらないことや話しかけられないこともある。

小学生が下校の時間帯に町の放送が流れます。「見守りと声かけをお願いします」と。これだと私は思います。わが子に対してもお願いします。

 

 親御さんの言葉には支援・療育へのヒントが詰まっています。大切にする人こそが真の療育者だと思います。重度の方や言葉が出ない方へは話しかけない支援者が多いのが実際です。カードを提示している時に言葉で混乱させてはいけないと学習したので話しかけてはいけないと思っている人もいるかもしれません。私は、「重度の方にこそ声かけをしなさい」と恩師から教わりました。指示の時でなく、普段からという意味合いだと理解しました。冒頭で記述した親御さんの想いと一致しています。話しかけることで関係性がグッと近づいてくるのだと思います。もちろん、話しかける内容、タイミング、声のトーン等留意すべき点は多くあります。 

相談支援専門員  松田 健